(イ) 1月25日の夜,被害者安藤文さんの自宅に掛けた電話

 これも前に別のところで記述をしていると思いますが,時系列でまとめておきます。退社する時の思い詰めた彼女の様子が気になり,自宅に電話をしました。1月12日以来になると思いますが,その時は彼女本人が電話に出ました。

 1月に入ってからも初めの頃に彼女の自宅に電話を掛けたと思います。本当は年内に彼女との関係のけりをつけたいという思いがあり,年末の方にいくらか集中して電話を掛けたのですが,これは出る気がなさそうだと思いました。

 年末年始ともに母親が電話に出ました。母親以外が電話に出たのは,兄が1,2回,父親が2回になります。兄が出た電話というのは思い出せなくなっていますが,一度目は12月中であったように思います。

 年末年始の電話は,不思議なほど母親の対応が普通でした。いくらか好意的だったとも思います。12月24日の夜には,赤いバラの花を10本,自宅に届けているので,母親もそれを知っている可能性が高いと思っていたからです。

 しかし,一度だけ,母親が電話口で警戒感を示すような対応をしたことがあり,それが,この1月25日の夜の電話だったと思うのです。そのあと2月の半ば過ぎにも彼女の自宅に電話を掛けたと記憶にあるのですが,父親が2回目に電話に出ました。