ア. 平成3年12月13日の金曜日の夕方

 この日の夕方,私は初めて被害者安藤文さんに声を掛けようと思い,裏駐車場に駐めた自分の軽四の中で彼女を待ちました。裏駐車場でも入って右手の一番手前の方になります。彼女の車の横に駐めていたと思います。

 長くて18時頃まで待ったと思いますが,彼女が出てこないので諦めて帰りました。その間,2回,あるいは3回だったと思いますが,私の車の横を被告発人梅野博之が歩いて通りました。まるで私を警戒した見回りのようでもあり,被害者安藤文さんに気を遣い様子を見に来た感じでした。

 被害者安藤文さんの裏駐車場の行動が始まって初めての対応でした。彼女の望みや要求に応えたつもりだったのですが,このときも被告発人池田宏美や被告発人梅野博之が彼女によからぬことを吹き込み,不安にさせた可能性が大です。
 しかし,それでも当時は,その日が13日の金曜日だったということで,彼女がその日に会うことを忌避したとも考えました。当時,かなり若者に影響を与えていたと思われるホラー映画のことです。私自身は気にしていなかったですが,彼女の年頃だと気にすることもあるのかと考えました。