### 「弁護士としてのポリシーや弁護士を目指した動機」という坂本一誠弁護士の自己紹介を読んで想起した,被告発人木梨松嗣弁護士の接見,弁護士鉄道の始まり Last update 2020-05-26_1457

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 取得したページタイトルには「中村国際刑事の弁護士」とありますが,ページのトップには画像で,「弁護士法人中村国際法律事務所」とあります。

 「身に覚えがあるかどうかに関わらず,今まさに身柄拘束の不安に苛まれている方,」という辺りも自身の経験,立場に照らし,実に考えさせられる発見であったのですが,これも2020年5月25日の午前中のことかと思います。

 次の見出しのつけかたも参考になりました。本文にはさらに具体的にわかりやすい説明があって,まるで刑事弁護の理想の姿を見るようにも思いました。物の見方としても参考になるもので,接見室のアクリル板のことがたとえ話になっています。

 北國新聞平成4年4月2日の夕刊の切り抜き記事を,金沢刑務所の拘置所のアクリル板に張り付けて見せた被告発人木梨松嗣弁護士,思えば,あれば弁護士鉄道の発車の合図であったとも思えるところです。


弁護士としてのポリシーや弁護士を目指した動機
 私の小学校の文集には,「弁護士になって濡れ衣を着せられた人を助けたい!」と書かれています。テレビ番組で弁護士のことを知って,困っている人を助ける仕事に漠然と魅力を感じていました。
 弁護人が,逮捕・勾留されている被疑者や被告人と接見するとき,その間にはアクリル板があります。アクリル板の向こうには,身に覚えがないのに逮捕された方もいれば,軽い気持ちでオレオレ詐欺に加担してしまった大学生や,お金があるのに窃盗を繰り返してしまう主婦,盗撮が辞められないサラリーマン,色々な方がいます。
 私はいつも,自分はアクリル板の向こう側に居たかもしれないと思って弁護活動をしています。私が,弁護人としてアクリル板のこちら側にいるのは,身に覚えがないのに逮捕されたことも,物を盗むほど金に困ったことも,ダメと分かっていながら盗撮を繰り返すような依存性も,絶対に殺してやりたいと思うほど人を憎んだ経験もないからです。幸運にも衣食住に困らない家庭に生まれ,勉学に励む機会を与えられたからです。それは全くの偶然に過ぎません。人がアクリル板のどちらにいるかは,紙一重だと考えています。
 だからこそ,私は,誰よりも依頼人の方に寄り添い,事件の背景をよく理解することに努めています。刑事手続に対する依頼人の方の不安を取り除きながら,事件に至った経緯を掘り下げ,早期の身柄解放や不起訴処分,無罪判決といった目標を目指します。
 そのために,相手方との粘り強い示談交渉,捜査機関との折衝,証拠の綿密な検討,裁判官や裁判員を説得する法廷技術など,持てる限りを尽くして目標を実現することが私のポリシーです。

[source:]坂本 一誠 | 中村国際刑事の弁護士 https://www.t-nakamura-law.com/attorney/i_sakamoto