#弁護士鉄道能登町宇出津編 #告発状202103 #### 「オウム裁判で下された「誰も殺していない男」の死刑判決 その運命の分かれ道」(文春オンライン)で知った,歯が3本折れたという激しい取調官の暴行

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 2日前,3月21日の午後3時頃に読んだ記事となっています。何か他の記事に見出しを見かけたように思いますが,前日の20日は全く情報を見かけなかったのに,その3月20日地下鉄サリン事件の起こった日だと記事を読みはじめてしばらく後に気が付きました。

(py37_env) ➜ ~ twilog-serch 横山真人

 何度見ても初めて目にするような名前なのですが,2010年4月2日からTwitterを初めて,横山真人が含まれるツイートをしたのは一昨日3月21日の1件のみという結果でした。他の死刑囚の名前はほとんど見覚えがあり,多少知識もあったのですが,不思議な巡り合わせのようにも思えました。

  • (4ページ目)オウム裁判で下された「誰も殺していない男」の死刑判決 その運命の分かれ道 | 文春オンライン https://t.co/zRxMz3B9c7 東京荏原警察署の取調室で3人の警察官から取り調べを受けた。そこで横山は「弁護士が来るまで黙秘します」と告げる。すると、警察官の1人が「ふざけた態度をとるなよ

 ここ最近はテレビをつける時間が極端に少ないということもあり見ていないですが,逮捕された被疑者が,弁護士が来るまで離さない,というのはテレビのニュースでよくみかける話でした。しかし,この最初の一言が悪かったのか,弁護士に見込まれるほどの条件が揃わなかったのか。

 Wikipediaの記事を一通り読んだのですが,不本意な刑事裁判を受け,死刑執行という運命のレールに乗ってしまったという気がして,それが「弁護士が来るまで黙秘します」に始まったのであれば,弁護士鉄道の一つの物語のように思えました。

 オウム真理教事件は共犯者の数も多く目立たなかったということもあるとは思いますが,暴言程度でも大事にしてきた弁護士らが,この取調官の暴行を見てみぬふりをしてきたのかという疑問がもたげてきました。

 記事には,「殴られた瞬間、血がドクドク出てくるので、飲み込むのに一生懸命で、しばらくしてアメを舐めてるみたいにジャリジャリしてきて、房に入ってみると、口の中から歯が3本出てきました」とあります。

 「瞬間的なことなんで、ガツン! ガツン!と、2回衝撃がありました。たぶん、拳と肘があたったと……。顎が麻酔をかけられたみたいに痺れて、血がブクブクと溢れてきて、それをゴクゴク飲んでた」,ともあります。

 さすがにここまでひどい目にあわせられたら,素直に取り調べに応じで事実を話すとも考えにくいところですが,「弁護士が来るまで黙秘します」という一言がこれほど凄まじいパワーを持ち,運命を決定づけるのかと考えさせられました。

 次が先程の上記の記事で取り上げた,喜久山大貴弁護士のTwitterアカウントの固定されたツイートになります。喜久山大貴弁護士と関連付ける意図はなかったのですが,ふと固定ツイートのことを思い出しました。2020年9月9日のツイートとなっていますが,ずいぶん前から同じです。


> 逮捕されたら弁護士が来るまで黙秘が鉄則。もうちょい頑張れそうなら、自分の名前も言わない、スマホの暗証番号は絶対に教えない。指紋や顔認証も全力で拒否。 https://t.co/k1sS2n7R1u

 この喜久山大貴弁護士が過去に私の知る範囲で3つの炎上ツイートを行っています。余りはっきり思い出せないところもありますが,子供の迷彩服だったか,明石陸橋事件の警備,天皇陛下奉祝の新聞広告を犬の糞の始末にちょうどよいとしたツイートでした。

 なかでも並外れてすごいと思ったのが,明石陸橋事件に関連した警察の警備の問題です。

 これも過去のツイートを探すのにtwilog-serch-post の記事を作成しました。

2018-08-07 17:15:51 "2018-08-07-164037_喜久山大貴(@kikuyamahiroki):花火大会やお祭りなどでよく見られる交通規制、通行妨害は警察が効果的にデモを抑え込んで支配する.jpg http://pic.twitter.com/NYYmheXOoh " https://twitter.com/s_hirono/status/1026743710296334337

2018-08-24 10:44:45 "喜久山大貴弁護士をタイトルに含むエントリーは上記の1件だけでした。明石の花火大会の死傷事故と警察の警備の問題という認識でいたのですが、原爆症認定訴訟から波及したかたちで取り上げていたのかもしれません。 " https://twitter.com/kk_hirono/status/1032805881203675136

 喜久山大貴弁護士が直接,明石の花火大会の死傷事故に言及したわけではなかったと思いますが,Twitterでの返信などの反応に,けっこう関連付けたものがあったと思います。

 明石花火大会の死傷事故は,刑事責任の追及で,弁護士らが警察署長らに襲いかかり,人生を蹂躙したような事件でもありました。弁護士の本領,本髄を感じた事故,事件でもあります。

  • 明石花火大会歩道橋事故 - Wikipedia https://t.co/HYanyTqR8o 2010年1月27日に、改正検察審査会法に基づき、検察審査会が副署長に対する起訴議決を行い、起訴されることが決定した。同法において強制起訴となった初めての事例になった[3]。
  • 明石花火大会歩道橋事故 - Wikipedia https://t.co/HYanyTqR8o この死亡事故を教訓に、2005年(平成17年)11月、警備業法と国家公安委員会規則が改正され、従来の常駐警備、交通誘導警備等警備業務検定に雑踏警備が新設された。


ところが、林郁夫は死刑を免れている。12人の死亡に共同の責任を負うはずが、しかも、自分の担当路線では直接2人も殺しているというのに。

 その理由は、繰り返しになるが、同事件における「自首」だった。

 地下鉄サリン事件どころか、最初は、他人の自転車を勝手に乗り回していた“自転車泥棒”の容疑で身柄を拘束され、その後、指名手配中のオウム信者の逃走を手助けし、匿った容疑で逮捕されている。

 そのまったくの別件の取調中に、捜査当局ですら予想もしていなかった一言、

「私が地下鉄にサリンを撒きました」

 と、零したことから、事態は一変。事件の全容が明らかとなり、実行犯、運転手から、麻原の逮捕にまでつながっている。

 記事の見出しにも「「誰も殺していない男」の死刑判決」とありますが,引き合いに2人殺しているのに無期懲役になったとしているのが,当時テレビでも大きく報道されていた林郁夫受刑者ですが,殺人の共謀共同正犯としての死刑と,自首には刑法上大きな違いがあるはずです。

 刑法には法律上の減刑と,酌量減刑の2つがあり,刑の上限下限ともに2分の1ずつ2回まで減刑できることになっていたかと思います。法律上の減刑にも必要的減刑と任意的減刑の区別があり,中止犯でも障害未遂というものがあったと記憶します。ネットで調べてもすぐに確認できるはずかと思います。


必要的に減軽される事由として,心神耗弱,幇助(手伝ったこと),中止未遂(自分の意思で途中で犯行をやめたこと)があります。
 他方で任意的に減軽されるものとして,自首,過剰防衛などがあります。
 任意的な減軽事由でも,同種犯罪の量刑傾向からは軽くなることが多いでしょう。

 調べてみると,心神耗弱,幇助,中止未遂が必要的減刑,自首,過剰防衛が任意的減刑とありました。幇助犯が必要的減刑であれば,被告発人木梨松嗣弁護士らを無期懲役にすることは難しくなるかもしれません。もともと幇助にとどまるのかという疑問はありましたが,再考の必要がありそうです。

 これは,Twitterの3つのアカウントでヘッダ画像としている奉納額にみたてた看板の架替えも必要になりそうです。

 事後共犯でGoogle検索をしたところ,上記のページが見つかりましたが,PDFファイルとなっています。「窃盗犯人でない者の事後強盗への共同加功」が論文のタイトルになっていますが,真性身分犯と不真性身分犯というのが出てきました。

 これまで常に頭にありながら調べることのなかった事後共犯ですが,Google検索の結果を見ると明確に定義された概念ではなさそうに思えてきました。殺人未遂の事実を知りうべきなのに,裁判や弁護士の立場で隠匿に加巧し協力したのは,共謀共同正犯に準ずるのという線で行きましょう。

 3つのTwitterアカウントでヘッダ画像の変更を行いました。目立つ色に変えた上書きで「共謀共同正犯(改行)事後共犯」としています。共謀共同正犯だけだと流石に誤解を与えそうですし,こちらの正気まで疑われそうです。実質は片面的共犯に近いものになるかと思います。

  • 熊倉が質問に直接回答・片面的共同正犯と片面的幇助犯: 熊倉照男(テルオ)と受験法律研究会 https://t.co/puZNui5PoX