#令和3年3月31日付告発状 # 昨日読み終えた,山中温泉殺人事件の名古屋高裁金沢支部判決,これで金沢地方裁判所,最高裁,再戻し後の名古屋高裁の判決すべてを読み終え

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:CATEGORIES: 山中温泉殺人事件

〉〉〉:Emacs: 2020-07-26(日曜日)09:35  〉〉〉

 いずれも自分には難解なところもある判決文でしたが,一通り読み通せたことは,大きな山に登って景色を見たような気分です。他人の人生になりますが,死刑判決から一部が無罪となり,一連の犯行とは別と評価された強盗致死未遂での懲役8年の判決ということで,本件告発事件で参考になりました。

 裁判官による評価,判断の違いで死刑にも無罪にもなりうるということを考えさせられましたが,弁護士の主張を所論として,否定するものも目立ちました。高裁の判決でよくみかける,「論旨は理由がない。」になります。

 最初に見つけたのが死刑判決を支持した名古屋高裁金沢支部の判決だったのですが,少し拾い読みをしただけで置いていて,そのあと,殺人の部分が無罪となった名古屋高裁判決,死刑判決を履き差し戻しした最高裁判決,一審で死刑判決とした金沢地方裁判所判決とい順番でした。

 「蒔絵職人・霜上則男の冤罪―山中温泉殺人事件」によると,最高裁の上告審に入ってから弁護士の数が増え,冤罪の社会運動としても盛り上がりが出たということでした。山中町での冤罪の集会が一つのきっかけとなっていました。

 余り細かいことは憶えていないのですが,松山事件の元死刑囚のきょうだいの長女という人との出会いについても,「蒔絵職人・霜上則男の冤罪―山中温泉殺人事件」には記述がありました。9人兄弟の長女で,松山事件の発生当時は釜石市に住んでいたという女性です。

 「死刑捏造: 松山事件・尊厳かけた戦いの末に」という本では,その釜石に住んでいた長女のことをタミ子としていたように思います。実名なのか仮名なのかわかりませんが,身内が死刑囚となった冤罪を救うため,その生涯を捧げたような人物で,本の最後が特に印象的でした。

〈〈〈:Linux Emacs: 2020-07-26(日曜日)10:07  〈〈〈