# Windows10のWSL環境における不便な問題、LinuxとWindows10それぞれのメリットとデメリット

〉〉〉 :Linux Atom: 2020-02-16 08:51  〉〉〉

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 Windows10のWSLはターミナル(仮想端末)ですが、他にツールを使うとXWindowシステムでGUIのアプリを動かすこともできます。

 KATEのようなエディタのアプリは問題なく使えるのですが、よく使うブラウザのFirefoxGoogle Chromeというはまともに起動すらしないものがあります。

 一番の問題は、GUIEmacsを起動すると、Windows10の環境でATOKの日本語変換が出来ないことです。-nwとオプションをつければターミナルでEmacsを起動できますが、マウス操作もスクロールもできなくなります。

 Windows10を使う最大のメリットは日本語変換のATOKにあると感じています。WSLのGUIの場合は、通常のLinuxの環境と同じMOZCをインストールして使うことになります。Google日本語入力オープンソース版とも聞く日本語変換です。


Windows 10では、WSL(Windows Subsystem for Linux)という仕組みにより、Linux環境を構築できます。Microsoftは今後リリース予定のWindows 10アップデートで、完全なLinuxカーネルコンポーネントとして搭載することを明らかにしていますが、現状のWSLはカーネルインターフェースとユーティリティで構成されるLinuxエミュレータです。 そんなWSLについて、その仕組みと構成、および現時点でのUbuntuによるLinux仮想環境の構築方法、WSLのメリットについて説明します。

[source:]WSLでWindows 10にLinux仮想環境を構築 | パソコン工房 NEXMAG https://www.pc-koubou.jp/magazine/21475

 どうも記事に日付が見当たらないのですが、少し古いものになる感じがします。昨年の秋頃にWindows10の大きなアップデートがあって、WSLの環境が大幅に良くなり、割とシームレスにWindows10のアプリとの共有ができるようになりました。

 Windows10のWSLでもMySQLのデータベースサーバーを動かし、Linuxとデータの同期をさせていますが、データ数が40万件を超えるテーブルもあるのでスクリプトで操作をすると、処理に時間がかかり、Linuxの10倍以上と感じることもあります。

 同じ処理はできるが作業効率が格段に悪くなるということです。多少手間が掛かっても当初はしかたがないと考えていたのですが、時間あたりの仕事量がまったく違ってくるので、これはまずいと考えるようになりました。

 Windows10のWSLとWindows10のアプリはクリップボードの共有が出来、Windows10のフリーソフトの方がクリップボードの操作に利便性の高いものがあります。Linuxクリップボードのアプリがいくつかあるのですが、それほど便利ではない感じです。

 ただ、Windows10のWSLでもクリップボードは1つしか使えません。Linuxだとクリップボードとは別にセレクションがあって、文字列を範囲選択しただけだと、マウスの中ボタンで貼り付けることができ、プログラムからも別のデータとして扱えます。

 慣れないと誤操作にもなりそうですが、これで作業効率が大幅にアップします。いたずらにクリップボードの履歴の数を増やすこともありません。テキストをマウスで範囲選択したあとに、選択を解除しても同じですが、マウスの中ボタンを押すだけで貼り付けることができます。

 Windows10のメリットですが、昨年の9月の初めころから本格的に使うようになり、システムが以前と比較しずいぶん安定したと感じています。WORDやEXCELもずいぶんと使いやすくなったと思います。ワープロ表計算に特化した作業が効率よくできるようになります。

 他者とのデータの受け渡しにも不安はないでしょう。ほとんどの人がWORDやEXCELでファイルを作り編集をしているはずです。私の場合、これは石川県警察とのデータの受け渡しを想定した訓練にもなっています。

 稿を改めて記したいと思いますが、同じ文章のファイルでも、ワープロソフトWORDで作成したものはバイナリーのデータになり、扱えるアプリが限られることになります。テキストデータとして保存し直すことは出来ますが、それも手間の掛かる煩雑な作業になることが目に見えています。

 VBAを使うという方法もありますが、石川県の図書館横断検索でもWORDのVBAの本は見つからず、いいものがあればお金を出してでもほしいのですがAmazonでもよさそうなものが見つかりませんでした。

 自力で、カーソルのある項目のテキストをクリップボードに保存するというVBAは作成し使っているのですが、それもずいぶんと手間と時間の掛かる作業となりました。同じVBAでもEXCELだとセル単位の扱いがしやすいのですが、WORDのものはずいぶん複雑です。

 WORDの場合、行と段落の扱いがややこしくなっています。テキストの範囲選択も問題になりますが、この範囲選択がうまく出来て、変数に代入することができれば、あとはなんとでも処理が出来ますし、選択範囲に書式を適用することも簡単でした。

 Linuxのパソコン環境はRubypythonというプログラムの開発・実行環境が整い容易に扱えるのですが、これも最近のWindows10では環境がかなり改善されています。

 昨夜も、他に問題があってWindows10でRubyを入れ直したのですが、以前はけっこう難儀した「nokogiri」というライブラリーのインストールがすんなり出来たのでちょっと驚いたのですが、Rubyのインストールの仕方にもいろいろとあって、条件が違ってくると別の問題にぶつかることが少なくない経験です。

[link:] はじめてのRuby!Nokogiriでスクレイピングの基礎を理解しよう! | 侍エンジニア塾ブログ(Samurai Blog) - プログラミング入門者向けサイト https://www.sejuku.net/blog/57458

 Rubyであればgem、pythonであればpipやcondaがライブラリーを導入する手段になるのですが、そこにはシステムの開発用ライブラリーファイルやコンパイラを使ったプログラム言語のコンパイルという作業が行われます。Linuxはとても充実しています。

 本格的にプログラム言語を使うのであればLinuxの環境以外に選択肢はないのですが、日本語変換とワープロ表計算の優位性がWindows10にはあって、ファイルの互換性や共有性はOffice製品が飛び抜けて優れているという結論になるかと思います。

 もっともVBAやマクロを使わないのであればGoogle文書やLibreOfficeでも不便なく使えます。WORDやEXCEL職業訓練のような意味合いも強く、高度な操作性を取得すれば社会に通用しやすい価値があるとも考えています。

〈〈〈 :Linux Atom: 2020-02-16 10:34  〈〈〈