# 「アンジャ渡部 大みそか「ガキ使」出演部分“お蔵入り”へ…日テレ、世間の批判考慮」という記事を読んでいて感じた,弁護士に対する無力感

:CATEGORIES: #小川賢司裁判官

 時刻は,12月8日14時16分です。まる一日以上中断していました。これから再開です。次のツイートが中断になった時の投稿です。

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▽渡部の会見 報道陣200人が集まる中、汗だくでしどろもどろになりながら約1時間40分対応。複数女性と多目的トイレを用いた不貞行為に及んでいたことを認めた。一方で年末特番に関する質問は10回以上出たが「お答えできない」の一点張り。収録に参加したかについても「ごめんなさい」と答えなかった。松本は会見直前にツイッターを更新し、「オレと渡部の共演は当分ないと思うよ~」と投稿していた。

 上記の引用箇所を読んでいたときと思いますが,この炎上になったという記者会見についても弁護士が裏方の仕掛け人となり,操り人形とされている可能性を想像しました。

 弁護士の思惑で人生を狂わさられないための対策として法律の知識も必要なのかと思いを巡らしたところで,思い浮かんだのが,平成11年の事件で懲役1年8月(求刑懲役1年10月)を言い渡された小川賢司裁判官のことです。すでに書いていますが,すぐに名前は思い出せずにいました。

 このときの国選弁護人が野田政仁弁護士(金沢弁護士会)です。一度だけの接見だったと思いますが,まったく相手にされず,無力感だけが残りました。とりつくしまを与えない,体に触れずに相手を投げ飛ばすとも昔,聞いた覚えのある合気道のようなもので,まるで弁護士道という達人の職人芸です。

 とても簡単に終わった裁判で,特に印象に残ることも小川賢司裁判官にはないのですが,判決の読み上げがわざとらしい演劇のようなもので,聞き分けがなく頭の悪い小学校1,2年生か幼稚園児に,噛み砕いて理解させるようなずいぶん異様な話しぶりでした。

 小川賢司裁判官の本意は理解できなかったのですが,「アンジャ渡部 大みそか「ガキ使」出演部分“お蔵入り”へ…日テレ、世間の批判考慮」という記事を読んで,野田政仁弁護士の思惑の受け流しで,何一つ新たな事実を確認することもなく,問題が理解できていなかったのかと考えるようになりました。

 これまで小川賢司裁判官に対しては,忙しい裁判官の仕事なので仕方がないという諦めのような気持ちがあり,もやもやしたものを抱えながらも無意識に深く考えないようにしていたことが,すぐに名前を忘れて思い出せなくなっていた一因とも思えてきました。

 なお,小川賢司裁判官の名前をすぐに調べ出せるのは,裁判員裁判制度が始まって最初の性犯罪事件を青森地裁で担当した裁判長として小川賢司裁判官の名前をニュースで見ていたからです。裁判員裁判になっているので,強姦致傷になるのかもしれません。今からこれも確認をしておきます。


全国で3例目の裁判員裁判が9月2日、青森地裁(小川賢司裁判長)で行われた。この裁判は、被告人が2件の強盗強姦など4つの事件で起訴されており、性犯罪を扱う初めての裁判員裁判として、注目を浴びていた。性犯罪の被害者の多くは、脅えて暮らしている。PTSDも、ある。そして、法廷において、さらに精神的に傷つけられてしまう危険性があるからだ。( 根本行雄)


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 ほとんど見覚えのない「日刊ベリタ」というサイトですが,全文の8%の表示で,続きを読むには「読者登録する」と「購読料を支払う」というどちらかの選択をしないと先に進めないようです。「2009年09月10日00時38分掲載」ともあります。

 本当に見覚えがなかったので,記憶の問題なのかとTwilogで確認したところ,過去に1つだけ「日刊ベリタ」を含むツイートがありました。2018年12月5日となっています。

> 日刊ベリタ : 記事 : 西武池袋線痴漢冤罪事件の情報です  根本行雄 https://t.co/liwLP5nmxm
> 発行責任者
>
>   小林さんの命を守るネットユーザーの会会長:佐々木亮(弁護士・小林さんの主任弁護人)

 リンクを開くと,こちらは全文が表示されたようです。


検察側は起訴状のなかで、強盗強姦の被害者2人を「Aさん」「Bさん」と呼んだ。罪状認否で、被告は「間違いないですね」と述べ、起訴内容をすべて認めた。

 裁判員裁判では、書面中心の裁判から「見て聞いただけで分かる裁判」への転換が図られている。これまで2件あった裁判員裁判では、裁判員だけでなく、傍聴人も含めて理解できるように、検察官と弁護人の背後に設置された大型モニターに、事件の構図のチャートや現場の見取り図、写真などが大きく映された。

 しかし、今回は被害者のプライバシーに配慮。検察官は冒頭陳述を述べる際、被告が高校を卒業してから事件を起こすまでの職歴や借金の状況などを大型モニターとパネルの形で示しただけで、被害者に関する情報は傍聴席に向けては一切示さなかった。

 一方で、裁判官と裁判員に対しては、四つの事件の内容について書かれた資料を配布した。強盗強姦事件で被告が犯行直前に被害者と交わしたやりとりの内容については、読み上げたり画面に示したりはせず、「お手元の資料をご覧下さい」と呼びかけた。

 資料に目を走らせた裁判員は、一様に厳しい表情に。女性裁判員は、口元を引き締めた表情で被告を見つめ、検察官の言葉にうなずいていた。

 こちらも記事が2009年9月2日15時4分とされています。冒頭に,こちらも「全国で3例目となる裁判員裁判が2日午前、青森地裁で開廷した。性犯罪を対象とした初めての裁判員裁判。」とあるのですが,全国で3例目の裁判員裁判というのは,全く初めて知ったように思いました。


性犯罪を初めて審理した裁判員裁判で強盗強姦罪などに問われた無職、田嶋靖広被告(23)の上告審で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は24日までに、上告を棄却する決定をした。懲役15年とした一、二審判決が確定する。

一、二審判決によると、田嶋被告は2006年7月と09年1月、青森県十和田市で女性2人に性的な暴行を加え、現金を奪うなどした。

〔共同〕

 上記のニュースは2010年6月24日なっています。一審で懲役15年の判決が出たというのは別のページで見ていたのですが,気になる求刑の情報がなく,引き続き調べたところ,この上告審のニュースが見つかりました。


《弁護側は、田嶋被告の祖母らを情状証人とするなど、情状酌量を求めて『懲役5年が適当』と訴えたが、裁判所はしっかりと刑務所内で反省を深める必要があると判断した》

 裁判長「ということで、懲役15年という判決にしました」

 《小川裁判長は、長期間の服役があることなどから、訴訟費用については被告に負担させないと告げ、判決文の読み上げを終えた。6人の裁判員は、硬い表情を崩さない》

 《さらに、小川裁判長は、控訴に関する説明をした後、田嶋被告に声をかけた》

 裁判長「裁判所としては更生を全くあきらめているわけではありません」

 《軽くうなずく田嶋被告》

 裁判長「むしろ、更生の期待を込めた懲役15年にしたと考えていただけたらと思います」

 《検察側の求刑通りの重い刑を科したことについて、その意図を説明した小川裁判長。田嶋被告の耳が真っ赤になっている》
裁判長「それでは、閉廷します」

 《田嶋被告の入廷からわずか10分足らずで公判は終了。法廷正面に向かって左側に陣取る4人の検察官は、深々と頭を下げた。小川裁判長を残し、退廷する6人の裁判員と2人の裁判官。田嶋被告には視線を送ることなく、法廷から姿を消した》

 《この後、6人の裁判員のうち4人が会見に応じることになった。初めての性犯罪事件の裁判員裁判裁判員らは、どのような印象を持ったのだろうか》

 この青森地裁の小川賢司裁判官の裁判員裁判については,前にも調べているはずですが,全く初めて知ると思えるような意外な内容です。懲役15年が検察の求刑通りだったとのことですが,それを踏まえて「むしろ、更生の期待を込めた懲役15年にしたと考えていただけたらと思います」とのことです。

 性犯罪の厳罰化の流れというのは2009年の時点で始まっていたのかと思いますが,母親が亡くなり,祖母が情状証人になったという情報も見かけていました。弁護士の量刑意見が懲役5年が適当とありますが,相当ではなく適当とあります。この弁護士の対応が減刑の余地を吹き飛ばしたかと思えます。


弁護側は、逮捕後に素直に犯行を自供して被害者に謝罪の手紙を書いて反省の意を示していることや、父親を知らず母親も亡くなった後は祖母に育てられた成育歴を強調、第1の強姦事件と第2の強姦事件が時期が離れていることから計画性や悪質性を否定、第1の強姦事件が未成年時の犯行であることから加害少年更生の観点を重視した少年法の精神を主張、また取調べをした警察官から「お前が裁判員裁判の1号だ」[7]と言われ、捜査機関が逮捕の時期を遅らせて裁判員裁判の時期に合わせて逮捕した可能性を示唆し、事件放置による被害拡大した可能性がある問題点を指摘した。その上で弁護側は懲役5年を求めた。

9月4日、青森地裁は被告人に対して求刑通りの懲役15年を言い渡した。ただし、唯一の争点となっていた事実認定については第1の強姦事件では被告人は被害者の胸の前に示しただけという弁護側の意見が採用された。

 Wikipediaにもなっている事件とは意外でした。しかし,弁護士の懲役5年という量刑意見は,減刑とは逆効果しかないように思えるのですが,これもときどき見かけるもので,弁護士が寛大であるとの印象をあたえるステマの宣伝広告のように思えてなりません。

 「当初は即日結審し、同年2月17日に判決が言い渡される予定だったが、判決前日の夕方に被害者から弁償を受け入れるという連絡があり、弁論が再開され、判決が3月10日に延期された[12]。」ともあります。一審の弁護士がまともな弁護をしていれば,減刑の余地は十分にあったとも思えます。


青森県在住の無職田嶋靖広被告(22)は、(1)06年7月に県内の女性宅に侵入して女性に乱暴して現金1万4千円を奪い、けがをさせた(2)今年1月にも県内の別の女性宅に侵入して現金4万8千円余を奪い、乱暴してけがを負わせた――などとして、2件の強盗強姦(ごうかん)と窃盗、窃盗未遂の計4件で起訴された。

 改めて,2件の強盗強姦とありますが,奪った現金は,それぞれ1万4千円と4万8千円とあります。強盗殺人の場合は,被害額が50万円でも弁護士が反論し不成立になったと聞いたことがあります。死刑の分かれ目のような事情があったのかと思いますが,1万4千円を弁護士が問題にしなかったのも気になります。

 素直に犯行を自供したのも裏目に出たのか,理不尽な刑罰を与えることで,弁護士に頼る価値を内外に知らしめたとも勘ぐりたくなります。性犯罪の量刑が重くなったという傾向はありますが,懲役15年というのは殺人罪でも重めの量刑になるのではと思います。

 昨日の朝になるのかと思いますが,気になるニュースを1つ見かけていました。参考として取り上げておきたいと思います。