* 「名張の観音像にお参りしてきました。事件で亡くなった方々と、危篤状態が続く奥西勝さんを思いながら…。」というジャーナリストの江川紹子氏のツイートと,松山事件の1つのツイート

:LOGBOOK:
CLOCK: [2020-07-06 月 20:09]
:END:

:CATEGORIES: ジャーナリストの江川紹子氏,冤罪,再審,再審請求

〉〉〉:Emacs: 2020-07-06(月曜日)20:09  〉〉〉

» 名張事件 観音像 - Google 検索 https://t.co/W6K7Riq6Y1

 上記の検索で2番目に出てきたのが次のジャーナリストの江川紹子氏のツイートになりますが,1番目の同じくジャーナリストの江川紹子氏の記事でした。

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> 名張の観音像にお参りしてきました。事件で亡くなった方々と、危篤状態が続く奥西勝さんを思いながら…。司法がまともに機能しないと、冤罪が生まれ、それは誤って犯人にされた人だけでなく、被害者をも長期に渡って苦しめ続けます。 http://t.co/Gcb97h4d93

 宇出津の平体の能都町火葬場跡地と同じ聖観音像となっていたように記憶にある名張事件の慰霊碑ですが,ジャーナリストの江川紹子氏のツイートにある写真を見ると,大きめのお墓に観音像があるように見えました。奥に神社の鳥居も見えることに気が付きました。

 死刑囚からの再審無罪にしては,具体的な情報量が少なすぎると異変を感じだした松山事件になりますが,ジャーナリストの江川紹子氏がどのように言及してきたのかと気になり,Twitterの検索で調べてみました。

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> 大出教授「死刑再審4事件松山事件までは戦後処理として行われた。その後は間違っていないということになっている」

 - "松山事件" (from:amneris84) - Twitter検索 / Twitter https://t.co/28KJKCz6HO

 大出教授とジャーナリストの江川紹子氏のツイートにありますが,刑法,刑事訴訟法関連の書籍で最後の方に購入したのが,この名前の人物であったように思います。他にも関連情報がないのか少し検索を変えて調べてみます。

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> 3)結局、井嶋一友(検察官出身)、大出峻郎(行政官出身)、町田顕(裁判官出身)の3氏の多数意見で合憲とした。2審の東京高裁(高木俊夫裁判長)はわずか4ヶ月の審理で逆転有罪、無期懲役。03年10月に最高裁第三小法廷(藤田宙靖(ときやす)裁判長)も高裁判決を支持して有罪が確定。

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> 〈…地裁の判断を、控訴審で覆すのは難しいだろう。指定弁護士は、控訴してまで刑事責任をさらに争う必要はなかったと思う。小沢氏の元秘書との関係や資金管理は、道義的・政治的な責任の問題であり、刑事責任とは別に考えるべきだ〉by大出良知・東京経済大教授(朝日) わらしもそう思う

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> 無実の死刑囚を救え!集会にゃう。名張毒ぶどう酒事件袴田事件の裁判所の判断は間違っている、と語る大出良知東京経済大学教授の講演にゃう。

» (10) "大出" (from:amneris84) - Twitter検索 / Twitter https://t.co/RKAS4nwn5P

 1つ無関係のツイートが紛れて,藤田宙靖(ときやす)裁判長とありますが,自分の再審請求の特別抗告で棄却の決定書に名前を見たような憶えのある最高裁判事です。宙靖(ときやす)と読むのは意外ですが,名前の読み方を考えたこともなく,論外のような法律家です。

 もっともすべての上告審や特別抗告に15人しかいない最高裁判事が目を通せるとは,千手観音でもあるまいし,ありえないこととは考えており,それ故に,数日前,この松山事件の前に注目度が急上昇したのが,再審請求ではないですが,最高裁で差し戻しから無罪判決となった山中事件になります。

» (10) "山中事件" (from:amneris84) - Twitter検索 / Twitter https://t.co/SKdLQwZg5G 「"山中事件" (from:amneris84)」の検索結果はありません

 ついでもあるので調べてみましたが,山中事件をキーワードに含むジャーナリストの江川紹子氏のツイートは検索結果がありません,と出ました。法律審である最高裁が,事実認定に疑義を挟み差し戻し,さらに無罪判決が出たことは,とても大きな意義のある裁判例だと思います。


なぜ?今?

名張毒ぶどう酒事件で、最高裁が棄却決定を出したとの速報を見て、頭の中に大きな疑問符が浮かんだ。弁護団最高裁に書面を出した、と聞いたばかりだったからだ。


小池義夫弁護士が描いた元気な頃の奥西勝さんの似顔絵。よく似ている
検察官の主張に対する反論と、科学者3人の意見書や資料など、合わせて100ページほどを弁護団が投函したのは、9月30日という。最高裁に届いたのは10月1日だろう。再審請求棄却の決定は10月16日付。時間的に、弁護団の書面を吟味したり、議論したうえで判断した、とは思えない。

決定の内容を読んで、あ然とした。

焦点となっている毒物に関して、弁護側主張を検討した形跡がまったくないのだ。単に、検察側意見書によれば再審不開始の名古屋高裁決定は正しい、と言っているだけで、弁護側主張のどこが、なぜ違うのか、という理由にまったく言及していない。

[source:]名張毒ぶどう酒事件最高裁の棄却決定に思う(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20131019-00029050/

 以前に読んでいたジャーナリストの江川紹子氏の記事の一つになります。ほとんど忘れていた内容ですが,弁護団最高裁に提出した書面を吟味,議論した形跡がないと疑義を表明し,批判しているようです。ここに議論とあるのは4人か5人の小法廷の合議制を意味するのでしょう。

 私は上告審で2回,その異議申し立ても2回,それとは別に再審請求の特別抗告もすべて最高裁で棄却されていますが,決定書にある小法廷の最高裁判事の名前が5つあったのは最初の1回だけではないかと思っています。他はすべて4人だったような感じです。

 今は運用が変わっているのかもしれないのですが,再審請求の特別抗告の棄却決定などは,弁護人の弁護士にも事前に知らされずいきなり届くと聞きます。ただ,例外的に事前に連絡があったというニュースは数年前に見かけたことがありました。

 以前は,上告審で弁論が開かれると高裁の判決の見直しがあると言われたものですが,こと死刑判決が出た刑事裁判に限ると,近年は弁論が開かれるのが通常となっている印象で,変更があった例はないように思います。この変更というのは破棄自判と差し戻しの2つです。

▶▶▶ kk_hironoのリツイート ▶▶▶

> ふるさと納税訴訟、泉佐野市が最高裁で国に逆転勝訴 返礼割合などの基準を定めて総務相が対象自治体を指定する新制度に切り替わる際に、法規制前の実態に基づいて除外を決めたことの是非が最大の争点だった。 https://t.co/rKSh9niVuG

» 奉納\さらば弁護士鉄道・泥棒神社の物語(@hirono_hideki)/「最高裁」の検索結果 - Twilog https://t.co/grvszLPK9b

 そういえばつい最近に最高裁が大きな存在意義を示すようなニュースがあったことを思い出したのですが,その裁判の内容が思い出せず,Twilogで調べると,前から大きな話題になっていた「ふるさと納税訴訟、泉佐野市が最高裁で国に逆転勝訴」というニュースでした。

 テレビで総務省の女性大臣がコメントを述べていましたが,最高裁の決定なので全く打つ手なし,という諦め感が強かったのもすごく印象的でした。なお,決定なのか判決なのか確認はしておらず,事前に判決の前提となる弁論が開かれたというニュースは見ていなかったと思います。

 余り見かけない情報なので知らない人が多いのかもしれないですが,最高裁の基本は書面審理で書面審理のみで出す判断が決定,他の刑事裁判も同じになりますが口頭弁論を経た上の判断が判決とされます。法律上は出来たような気もするのですが,控訴審で高裁の決定というのは見たことがありません。

 最高裁に対する理解と関心の低さも,実際に刑事裁判や再審請求を経験してきたところからとても不思議で気がかりな問題点になります。ほとんどの上告審は15人の最高裁判事ではなく,調査官が決めるという話があり,調査官の数も一度だけ70数人と見たように思います。

 YouTubeの動画で,郷原信郎弁護士らの藤井美濃加茂市長事件の上告審の座談会で,原田という元裁判官が最高裁の調査官の経験を踏まえ,そのような発言をしていたものと記憶にあります。最近は名前を見かけませんが,原田國男弁護士だったかと思います。このあと確認しておきます。

» 原田國男 美濃加茂市長 - Google 検索 https://t.co/UtthGdBICJ

» 美濃加茂市長と上告審弁護団が記者会見(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース https://t.co/WMH0s5lRIE

 ここでもGoogle検索のトップにジャーナリストの江川紹子氏の記事が出てきました。2017年2月8日とあります。


元高裁裁判長らの参加で弁護団強化
藤井市長は、「不当判決と闘いながら市長職を続けることに市民の信任をいただきたい」として、昨年暮れに辞職。先月29日に行われた市長選で再選されたばかり。

また、上告審弁護団には郷原信郎主任弁護人ら従来の弁護人に加え、東京高裁裁判長として多くの逆転無罪判決を出した原田國男弁護士、いわゆるロス疑惑や強制起訴された小沢一郎衆院議員の裁判などいくつもの無罪を勝ち取った刑事弁護の経験豊富な喜田村洋一弁護士ら新たに3人の弁護士が加わった。

イメージカラーの緑色のネクタイ姿の藤井市長は

[source:]美濃加茂市長と上告審弁護団が記者会見(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20170208-00067487/

 この記事も過去に読んでいると思ったのですが,少し読んでみると,「いわゆるロス疑惑や強制起訴された小沢一郎衆院議員の裁判などいくつもの無罪を勝ち取った刑事弁護の経験豊富な喜田村洋一弁護士」とありました。これは弘中惇一郎弁護士の経歴と丸かぶりしそうです。

 喜田村洋一弁護士というのも最近は見かけなくなっていた弁護士の名前で,記事に掲載された写真を見ても,最初に誰だったんだろうと思いながら,写真の下にある説明書きの「決意を述べる藤井市長。弁護団に加わった原田國男(右)、喜田村洋一(左)両弁護士と」で気が付きました。

» 小沢一郎 弘中惇一郎弁護士 - Google 検索 https://t.co/dx0uYhBXVP

 だんだんと記憶が薄れるので確認をしましたが,やはり弘中惇一郎弁護士が小沢一郎氏の刑事裁判をやっていたようです。ロス疑惑薬害エイズは忘れることがないでしょう。当時は弘中惇一郎弁護士の名前を見ることはなかったとも思うのですが,その辺りの不可思議さもお伽話の物語のようです。

 2005年12月から始めたはてなダイアリーの記事をインポートしたはてなブログの記事を検索したのですが,最初に弘中惇一郎弁護士の名前が出た記事は2013年12月21日と確認しました。これもこのあと独立した項目として記録を残しておきたいと思います。

 その前に,この項目の締めくくりとなる名張事件の映画で見た慰霊碑の観音像ですが,異様な雰囲気を漂わせた映画で,今ちょっとタイトルをど忘れしましたが,夕方に一関市から石巻市の思い出を書いていた時にも思いだしていました。「眠る村」だったかもしれません。

» 映画『眠る村』公式サイト https://t.co/Uwt60wdjFw

» (2) 映画『眠る村』予告編 2019年2月2日公開〔東海テレビドキュメンタリー劇場第11弾〕 - YouTube https://t.co/fpIdC8bQyZ

 映画『眠る村』公式サイトというホームページにYouTubeの動画が埋め込まれていますが,その1:35/2:04に,観音像の胸の辺りから上の拡大写真か映像があります。これは初めて見たように感じたのですが,意味有りげな微笑みをたたえているように見える不思議な感じの観音像です。

 その次の次の場面,1:42/2:04には,小さく見える棺の映像が出てきます。火葬される直前なのでしょう。福井刑務所でも受刑者が獄死した場合は,棺の上に手錠がおかれ,刑務所で火葬されると,立ち会ったという雑役の体験談を間接で聞いたことがありました。

 雑役は計算工とも呼ばれましたが,刑務所の工場の経理を任され,事実上刑務官の秘書のような立場でした。受刑者の間の情報源ともなっていたようです。これもネットでは不思議と情報を見たことがないので,知らない人が多そうな気がします。

 1:50/2:04には,名前が出ていないものの実際の裁判長と思われる写真に,死後の再審請求の請求人と思われる親族の女性の言葉という感じで,「私が死ぬのを待っている 裁判長も」というテロップが出ています。この情報だけを見た人は,そのまま真に受けそうです。

 制作が東海テレビ放送などと出ていますが,これはすっかり名前を見なくなってずいぶん経つ,安田好弘弁護士を主人公にしたなんとか弁護人という放送も制作していたように思います。このあと確認をしますが,「悪魔の弁護人」だったかもしれません。ついでに安田好弘弁護士の年齢も確認します。

» 東海テレビ放送 安田好弘弁護士 - Google 検索 https://t.co/8c9GFLY8SI

» 東海テレビ | 死刑弁護人 https://t.co/QWCsiw01Ys

 自分でも驚くような取り違えの勘違いをしていたようですが,「悪魔の弁護人」ではなく「死刑弁護人」だったようです。昨夜の東京都知事選で惨敗しながら不思議と余り話題になっていない山本太郎氏がナレーターと出ているのも,ものすごい巡り合わせを感じるところです。

 映画なのかと思っていたのですが,そうでもなさそうです。テレビ放送であれば,録画したYouTubeの動画がありそうな気がしますが,これまで見たことはありません。


安田 好弘(やすだ よしひろ、1947年12月4日[1] - )は、日本の弁護士(登録番号:16969)である。第二東京弁護士会所属[1]。

[source:]安田好弘 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E7%94%B0%E5%A5%BD%E5%BC%98

 昭和22年12月4日,戦後生まれというのはずいぶん意外に感じました。何度か調べたことがあり,こういう記述も目にしたはずなのですが,まったく記憶にはありませんでした。没年がないので72歳のまま存命のようですが,まったく不思議なほど忽然と名前を見なくなったかっての大物弁護士です。


【番組概要】
 「オウム真理教事件麻原彰晃。「和歌山毒カレー事件」林眞須美。「名古屋女子大生誘拐事件」木村修治。「光市母子殺害事件元少年。これらは、すべて死刑事件である。そして、今、死刑事件の弁護を請け負う弁護士は少ない。極悪人の代理人…。人殺しを弁護する人でなし…。世間から様々な非難を受けるだけでなく、死刑事件の弁護人は、人の命が失われた事件を通して、加害と被害両者の悔恨や悲嘆に苦悶することになるからだ…。

「引き受けなければいけない」
「できれば別の弁護士に頼んでほしい」

 安田好弘弁護士(63)。死刑事件の弁護の依頼を受けると二つの思いが交錯すると言う。そして、迷いに迷い、最後はすり鉢の底に落ちていくような気持で引き受ける。安田弁護士が死刑事件の弁護を受けるのには理由がある。事件の加害者の多くは、経済的に貧窮し、生活していく能力もなく、また信頼できる友人や相談相手がいないことが多い。安田弁護士は、そうした加害者に特有の弱さがあると言う。事件は、貧困と富裕、安定と不安定、山手と下町といった環境の境目で起きることが多い。加害者は個人的な弱さだけではなく、様々な社会的不幸が重なって、犯罪を引き起こしてしまう。加害者を極悪人として叩き、すべての責任を負わせるだけでは、同じような犯罪が繰り返されるのを止めることはできない。安田弁護士は、犯罪は、それを生み出す社会的・個人的背景に目を凝らさなければ、真実が見えてこないという。
 弁護士になって以来、まともに自宅の布団で寝ることもなく、事務所に泊まり込み、事件記録と格闘している。
 番組では、安田弁護士の活動を通して、司法の在り方を考える。

[source:]東海テレビ | 死刑弁護人 https://www.tokai-tv.com/shikeibengonin/

 上記に引用した「東海テレビ | 死刑弁護人」の番組概要部分には,安田好弘弁護士の刑事弁護に対する自信と憂いを感じさせる腰から上の顔写真とともに記述されているものがあります。観音様がみていればどう思い,どう考えるのかと真剣に考えさせられる内容です。

 今まですっかり見かけなくなっていた安田好弘弁護士について調べようと考えなかったのも不思議なのですが,思い立ったらということで,まとめ記事を作成しました。結果はみないとわかりません。

〈〈〈:Linux Emacs: 2020-07-06(月曜日)22:22  〈〈〈